自宅で簡単に水出しコーヒーを作ることができる「HARIO (ハリオ) フィルターイン コーヒーボトル 650ml FIC-70」
僕も家で水出しコーヒーが飲みたかったので購入してみました。
水出しコーヒーを作る器具は色々ありますが、ハリオのフィルターイン コーヒーボトルはボトル型でおしゃれなデザインだったので、見た目重視でこちらを選びました♪
そんな「HARIO (ハリオ) フィルターイン コーヒーボトル 650ml FIC-70」をレビューしていきたいと思います。
使い方は?
ボトルは横置きできるの?
味は美味しいの?
など気になる点をまとめてみました!
目次
ハリオ フィルターイン コーヒーボトル スペック
サイズ・容量
ハリオ フィルターイン コーヒーボトルのサイズは、 幅 87 × 奥行 84 × 高 300mm です。
容量は700mlで、コーヒーの出来上がり容量は650ml(5杯分)になります。
500mlのペットボトルとサイズ比較するとこんな感じ!
ハリオ フィルターイン コーヒーボトルはペットボトルの1.5倍ぐらいのサイズといったところでしょうか。
カラー
カラーは今回僕が選んだ「モカ」の他に、「ショコラブラウン」、「ブラック」などがあります。
ショコブラウン
ブラック
他にブルーボトルコーヒーとのコラボした特別カラー「ブルー」と「グレー」もあります。
パーツ
構造は「シリコーンゴムの蓋」、「ストレーナー」、「ガラスボトル」からなるシンプルな造りとなっています。
注ぎ口は、シリコーンゴムの栓で蓋ができるようになっています。
栓を抜くと「プシュッ」と空気が抜ける音がするので、かなり密閉力があると思います。
これならコーヒーの香りも飛びにくく、酸化も防いでくれそうです。
ストレーナーのフィルターメッシュは、ポリエステルで出来ており、薄くて目が細かいです。
ストレーナーは、上蓋を差し込み部分にセットして矢印の方向に回すとカチッと音がして固定されるようになっています。
ここにコーヒー粉を入れて抽出していくわけです。
ガラスボトルは、耐熱ガラスになっていて120°の温度まで耐えれる仕様です。
表面には目安に「750ml」、「600ml」、「400ml」のメモリがふられています。
しかしコーヒーを作る際、入れる水の量は700mlなので、目印となるメモリがありません。
なので「750ml」のメモリの気持ち下まで入れるようにします。
使い方 〜水出しコーヒーの作り方〜
水出しコーヒーってそもそも何?
水出しコーヒーとは、水で抽出したコーヒーのことを言います。
水出しコーヒーを作る専用の器具や水出し用のコーヒーパックなどを使って、何時間もゆっくり時間をかけて抽出していきます。
別名コールドブリューなんて呼ばれていたりもしますね。
お湯で淹れたコーヒーと比べ、苦味やえぐみが抑えられて、まろやかな口当たりが特徴です。
そんな水出しコーヒーを作る専用の器具が、このハリオ フィルターイン コーヒーボトルってわけです。
それでは、さっそく水出しコーヒーを作っていきましょう!
手順
ハリオ フィルターイン コーヒーボトルの使い方は、超簡単!
フィルターにコーヒー粉を入れて、水を注いで、8時間ほど冷蔵庫に入れれば出来上がり!
たったこれだけです。簡単でしょ?
実際に作りながら、詳しく解説していきます。
初めて使う際は、まずフィルターイン コーヒーボトルの各パーツを食器洗剤で綺麗に洗っておきます。
ちなみに、ガラスボトルの中を洗うのに、成人男性の手でギリギリ入るか入らないかのサイズ感でした。
僕は一般的な男性の手のサイズなのでなんとか入りましたが、もしかしたら入らない男性もいるかもしれないです。
ボトルの内径は約6.8cmぐらいです。
ボトルの底は深いので手が入らないと、洗うのがやや面倒ではあります。
コーヒー粉は55g用意します。
コーヒー粉は、焙煎度は「深煎り」で、挽き具合は「中挽き」が推奨です。
水出しコーヒーなどの冷たいコーヒーは、ホットコーヒに比べて酸味を強く感じやすいという特徴があります。
なので、酸味が抑えられ、苦味やコクの増した「深煎り」で水出しコーヒーを作るとちょうど良い酸味になります。
挽き具合は、細挽きだと水に触れる表面積が増えるので、その分味や香り、苦味が多く抽出されます。
そのため水出しコーヒーの場合、8時間と長い時間抽出することになるので、細挽きだと雑味やエグみまで抽出されてしまいます。
なので水出しコーヒーには「中挽き」あたりの挽き具合が適しており、バランスの取れた味が抽出できます。
と言いながらも、家に「深煎り」のコーヒー豆がなかったので、今回はいつもホットコーヒー使っている「中煎り」を用意しました。
ミルで「中挽き」にして、コーヒー粉をストレーナーに入れます。
ストレーナーにシリコーンゴムの蓋を取り付けて、ガラスボトルの中にセットします。
これで、水出しコーヒーを作る準備が整いました。
シリコーンゴムの蓋の注ぎ口に付いている栓を抜いて、水を700ml注いでいきます。
700ml注ぐと、ちょうどストレーナーのコーヒー粉が入っているところまで水が浸かりました。
栓をして、ボトルを左右に軽く振りコーヒー粉に水を馴染ませます。
あとは、冷蔵庫に入れて8時間ゆっくりコーヒーが抽出されるのを待ちます。
冷蔵庫のサイドポケットにもすっぽりハマる大きさです。
ボトルは横置きにしても大丈夫?
冷蔵庫に入れた時に、ボトルは横置きにして保管しても大丈夫か気になる人もおられのではないでしょうか。
ハリオは推奨していませんが、ボトルは横置きにしてもシリコーンゴムの蓋がしっかり密閉してくれているので、コーヒーが漏れたりこぼれることはありませんでした。
ただし、コーヒーの抽出に影響が出たりする可能性もあるので、あくまで自己責任で横置きにするか判断しましょう。
抽出完了!気になるお味は?
冷蔵庫に入れて8時間、すっかり夜になってしまいましたが、水出しコーヒーが出来上がりました。
作った直後は薄い色だったコーヒーも、8時間経つとしっかりとコーヒーの色になりました。
これ以上の余分な抽出を防ぐために、ストレーナーを取り外しておきます。
ストレーナーを取り外すと、やはりその分かさは減ってしまいますね。
出来上がり容量は650mlです。
栓を抜いて、氷の入ったグラスにコーヒーを注いでいきます。
この注いでいる感じが、まるでワインボトルのワインを注いでいるようで、おしゃれだなと思いました。
「中煎り」のコーヒー粉で抽出したことや、氷を入れたことによって少し薄い茶色ではありますが、コーヒーの良い香りが漂ってきます。
コーヒー粉の種類によるのかもしれませんが、結構コーヒーオイルが抽出されています。
もしくは、ストレーナーのフィルターメッシュは、結構ダイレクトにコーヒーオイルも抽出するのかもしれません。
氷なしだとこんな感じ!
結構オイリーで濁っていますね。
オイリーな分コクも出て口当たりもマイルドになりますが、見た目は少し汚らしいかも。
ホットコーヒーならオイルが出ていてもあまり気になりませんが、アイスの場合オイルが冷たさで白く濁るので結構目立ちます。
例えるなら焼肉を食べ終えた後の、お肉の脂が浮き出た焼肉タレような感じ。
自分で飲む分にはオイルが出ていても気になりませんが(むしろオイリーな分、美味しそう!)、来客した人に出す場合は、そんな事情を知らないので気持ち悪がられる可能性もあるので注意が必要かも!
オイルの出は、コーヒー豆の種類にも左右されると思うので、一概にもストレーナーのフィルターメッシュが影響しているのかは分からないです。
ただ、コーヒーオイルが多く抽出される可能性もあるよってことは思っておいて下さい。
最初飲んだ率直な感想は美味しい!が、しかし、、、
そんなハリオ フィルターイン コーヒーボトルで作った初めての水出しコーヒーですが、気になるお味は?
コーヒーの香り、味がしっかり抽出されており、さらに水出しコーヒーの特徴でもあるやわらかでまろやかな口当たりになっていて美味しい!
いつもホットコーヒーで使っているコーヒー豆なので、その味の特徴がしっかり抽出されているのが分かります。
やはり市販のペットボトルや缶のアイスコーヒーの味とは違いますね。
コーヒー本来の香りと味が楽しめて美味しいです。
と、これが最初飲んだ時の率直な感想でした。
ところが、時間が経つにつれて、その思いが次第に変わってきました。。。
どうしても気になるシリコーンゴム臭
最初の印象は非常に良いものでしたが、その翌日ボトルに入った残りのコーヒーを飲むと味に少し違和感がありました。
その違和感というのは、なんだか昨日飲んだものより変な味と香りがするというものでした。
とにかく昨日は美味しいと思った水出しコーヒーが不味くなっていました。
説明書には冷蔵庫に入れて2〜3日以内にお召し上がり下さいと書かれていて、十分賞味期限内だったのでコーヒの味が劣化したとも考えにくいです。
この原因はなんだろうと色々調べていると、Amazonで気になるレビューを見つけました。
platanus
5つ星のうち1.0 どうあがいても臭い
2020年7月23日に日本でレビュー済み
色名: ショコラブラウンパターン名(種類): 水出しAmazonで購入
シリコーン製の蓋がとにかく臭い。
防水スプレーやゲレンデかと思うほどシンナー臭い。
これで淹れたコーヒーも必然臭い。臭いゆえまずい。
熱湯に入れて半日放置、重曹とお酢を溶かした熱湯に数時間放置など、臭いをとる方法で検索して出たものを一通り試したが相変わらず臭い。幽明メーカーのものでも臭えのを引き当てることもあるのだと勉強になった。これは捨てます。
引用 :Amazon
シリコーン製の蓋がとにかく臭い。
と書かれていて、もしや!と思い自分もハリオ フィルターイン コーヒーボトルのシリコーンゴムの蓋のにおいを嗅いでみると、、、
臭い!シリコーン独特のゴムの変なにおいがします。
そして、さっきまずいと言った水出しコーヒーのにおいとこのシリコーンゴムの変なにおいが全く一緒です!
そうです!ようするに水出しコーヒーの味が変わったというのは、このシリコーンゴムの蓋のにおいがコーヒーに移ったからだったのです。
そうとわかった瞬間から、胸焼けやら吐き気がしてきました。
一応その後も何度か確認のためにそのコーヒーを飲みましたが、もうシリコーンゴムの味だと認識しているので、気持ち悪くて全部飲めませんでした。
シリコーンゴムの蓋は密閉力があるので、時間と共にシリコーンゴムのにおいが中で充満してコーヒーに移るのでしょう。
8時間の出来上がった直後は美味しかったので、再度作って8時間の出来立ての状態で飲んでみました。
すると、やはり美味しい水出しコーヒーでした。
ただ、シリコーンゴムのにおいがゼロかというとそうではありません。
コーヒーの味と香りの中に、ほんのかすかにシリコーンゴムのにおいがします。
しかし、僕の場合はシリコーンゴムの蓋のにおいをもう脳が覚えてしまっているので、ギリギリ感知できますが、正直これはシリコーンゴムの蓋のにおいを知らなければ分からないレベルです。
だから最初飲んだ時は気付かなかった!
なので、ハリオ フィルターイン コーヒーボトルで作った水出しコーヒーを美味しく飲むコツは、8時間後の出来上がった直後に飲む!シリコーンゴムの蓋のにおいは絶対に嗅がない!(脳が覚えるから)ってことです。
僕は今後ハリオ フィルターイン コーヒーボトルを使うかというと正直微妙です。
もしかすると使い続けていけば、コーヒーの香りがシリコーンゴムに移ってにおいも軽減されるかもしれません。
しかし、それまで使い続けるほどの気力もなく、においが軽減される保証もないので次第に使わなくなっていきそうです。
やはりコーヒーは香りが命なので、その香りが変わるのはどうしても我慢できないです。
見た目がおしゃれなだけに非常に残念です。
おわりに
以上、ハリオ フィルターイン コーヒーボトルのレビューでした。
水出しコーヒーが簡単に作れる!
ワインボトルのようなデザインで見た目や注ぐ時がおしゃれ。
冷蔵庫入れる時も横置きで収納できる。(公式で推奨はしていないけど)
などの良いところはありますが、シリコーンゴムの蓋のにおいがコーヒーに移るというのが僕の中で非常にマイナスポイントでした。
ハリオのコーヒー器具は世界中のカフェでも使われているぐらい信頼と実績があります。
僕もハリオの色々なコーヒー器具を使わせてもらっていて、特にハリオのレンジサーバーは見た目がおしゃれだし、使いやすくてお気に入りです。
ハリオ製品には絶大なる信頼を寄せていただけに、今回のハリオ フィルターイン コーヒーボトルは非常に残念な出来のものでした。
水出しコーヒー用にハリオからシリコーンゴムの蓋じゃないポット型のものも販売されているので、においが気になる場合はこちらの方が良いかもしれません。
と、ハリオ フィルターイン コーヒーボトルについて色々と好き勝手言ってきましたが、Amazonのレビューでは☆4.5と非常に高評価。
美味しい水出しコーヒーが飲めるという意見が多いので、もしかしたら僕が神経質すぎるだけなのかもしれません。
Amazonのレビューはこちら。結構、絶賛されています。
なので、あくまで僕の意見は「こういう細かい指摘をする神経質な人もいるよー」ぐらいの参考程度に思っていただければと思います。
おしまい