1940年〜1960年にデザインされた家具やインテリアの事を、「ミッドセンチュリー家具」、「ミッドセンチュリーインテリア」などと呼ばれています。
ミッドセンチュリー家具やインテリアは、曲線を多用した大胆なデザインであったり、ポップなカラーが取り入れられたりとモダンな雰囲気のデザインが特徴的です。
出典: https://tabroom.jp/room/living/cdt000163/
そんな、ミッドセンチュリー家具の代表的デザイナーとして有名なのがチャールズ&レイ イームズ夫妻です。
出典: https://www.vitra.com/ja-jp/about-vitra/who-we-are/designer/details/charles-ray-eames
特にイームズが手掛けた「イームズシェルチェア」は有名で、皆さんも一度は家具屋さんやインテリア雑誌などで見かけた事があるのではないでしょうか?
出典: https://store.hermanmiller.co.jp/c/items/DSR_47ZFE8
そして、イームズ夫妻が1950年に発表したのが、ワイヤーベーステーブル LTRTです。
このワイヤーベーステーブル LTRT、見た目がシンプルなこともあり、どんなインテリアにも溶け込んでくれて非常に使い勝手が良いです。
今回はこのイームズ ワイヤーベーステーブル LTRTをレビューしていきたいと思います。
イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTの特徴
イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTの外観を見ていきましょう。
サイズ
サイズは、
幅39.4cm
奥行33.7cm
高さ25.4cm
と、結構小さなめなテーブルです。
大きさをイメージしやすいよう、参考までにiPhone8をテーブルに置くとこんな感じ!
小さいのでメインのテーブルに使うというよりは、ベッドのサイドテーブルに使うなどが向いている気がします。
僕もベッドのサイドテーブルとして使っています。
有名な話として、当時イームズ夫妻はこのイームズ ワイヤーベーステーブルを使って、チャーリー・チャップリンやイサム・ノグチといった特別なゲストにすき焼きを振る舞ったなんて逸話もあります。
出典: https://store.hermanmiller.co.jp/c/desk_and_tables/occasional_tables/LTRT/LTRT9898
なので一応、一人用の食事ぐらいならできる大きさになっています。
また、何台かテーブルを並べてコーヒーテーブルとして使ったりもできます。
出典: https://shop.room-style.biz/?pid=52494369
小さいので持ち運びも簡単にでき、用途によって色々な使い方ができるのが、イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTの良いところです。
素材
イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTで最も特徴的なのが、テーブルの脚にワイヤーロッドを用いているところではないでしょうか。
ウッドの天板にワイヤーロッドを合わせることによって、木の温かみの中にも金属の冷たさが混合し、なんともモダンなデザインに昇華されています。
天板は薄くスライスした木を交互に重ねたプライウッド構造になっています。
天板はホワイトです。
カラーは他にブラックがあります。
出典: https://www.comfort-mart.com/?pid=24385862
部屋のインテリアに合わせて好きなカラーが選べます♪
リプロダクト品も販売されている
現在、イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTを正規で販売しているのは、ハーマンミラーです。
テーブルの裏側にハーマンミラーのロゴプレートが貼られているのが正規品の証です。
このハーマンミラー正規品のイームズ ワイヤーベーステーブル LTRT、価格は3万円超えと正直それなりのお値段がします。
もしかしたら、小さな木の板にワイヤーを付けただけで3万円!?と驚かれる人もいるかもしれません。
もちろん、ハーマンミラー社も脚部の溶接ワイヤーロッドと成型プライウッドの天板、積層合板と素材にも徹底したこだわりを持って ワイヤーベーステーブルを製造しています。
またデザイン料やブランド料なども加わるので高くなるのは仕方ありません。
でも、「ブランドとかそんなのどうだって良い!」
「デザインが気に入った!」
「もっと安く気軽に使いたい!」
って思われる人がいるのも事実です。
そこで、そんな人にススメするのがリプロダクト品です。
■リプロダクト品とは
デザイナーなどによりデザインされた製品の多くには意匠権が登録されています。
リプロダクト品とは、意匠権の期限が切れた製品を、オリジナルデザインを元に出来るだけ忠実に復刻生産した製品です。
ジェネリック製品と表現されることもあります。
開発費が少なく、デザイナーやその功績を管理する財団に支払うロイヤリティーも発生しないため、
お客様に製品を低価格で提供できるという強みを持っています。
リプロダクト品の普及により、洗練されたデザインを多くの人が気軽に楽しむことが出来るようになりました。また、時代と共に従来とは異なる新しい素材を使用し製造された製品もあり、従来の製品の枠を超えた
多くのバリエーションや新しい可能性を感じることが出来るのも、リプロダクト品の魅力の一つとなりつつあります。
意匠権の期限が切れた製品を、オリジナルデザインのまま忠実に再現して安く販売しているのがリプロダクト品です。
イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTのリプロダクト品も販売されています。
出典: https://item.rakuten.co.jp/auc-will-limited/ltrt-394/
いかがでしょうか?ハーマンミラーのイームズ ワイヤーベーステーブル LTRTとほぼ、見た目が一緒だと思います。
しかし、正規品より3分の1 ぐらいの価格で購入する事ができます。
ちなみに僕は、正規品のハーマンミラーのイームズ ワイヤーベーステーブル LTRTを使っていますが、価格が高かったという事もあって腫れ物を触るかの如く慎重に扱ってしまっています。(コップを置くときに傷つかないようにそっと置いたり)
もっと気軽に使いたい人や、そこまで正規品にこだわらない!って人は、リプロダクト品でも良いような気がします。
おわりに
以上、イームズ ワイヤーベーステーブル LTRTをレビューしてきました。
このシンプルなデザインとコンパクトなサイズは、様々な用途やシーン、インテリアに合わせやすいテーブルだと思います。
置いているだけでなんとなく様になる、そんなテーブルです♪
おしまい
ハーマンミラー 正規品
リプロダクト品