何年も同じスニーカーを履いていると、汚れやソールの減り、臭い、加水分解などの劣化がどうしても起こってしまいます。
しかし、お気に入りのスニーカーは、できるだけ綺麗な状態を維持したいですよね。
正しい手入れや保管さえしていれば、長年履いているスニーカーであっても綺麗な状態を維持することは可能です。
僕が所持しているスニーカー。もう何年も履いていますが、定期的にケアしてしているので、綺麗な状態を保っています。
ということで、スニーカーを長持ちさせる[掃除・メンテナンス・保管]方法を紹介したいと思います。
この記事では、スニーカーの汚れ落とし・シミ防止・カビ防止・ひび割れ防止・汚れ付着防止・ソール減り防止・防臭・型崩れ防止・履きジワ防止・湿気防止・黄ばみ防止・色褪せ防止・加水分解を遅らせる方法について解説しています。
目次
スニーカーを長持ちさせる方法
スニーカーを長持ちさせる方法は、[掃除・メンテナンス・保管]の3つに分けることができます。
・掃除 - 定期的に掃除することで、汚れ・シミ・カビ防止。
・メンテナンス - 定期的にメンテナスすることで、ひび割れ防止・汚れ付着防止・ソール減り防止・防臭。
・保管 - 正しい保管方法で、型崩れ防止・履きジワ防止・湿気防止・黄ばみ防止・色褪せ防止・加水分解を遅らせる。
[掃除・メンテナンス・保管]について、それぞれ解説していきます。
掃除編
スニーカーを長持ちさせるのに、掃除は必須です。
掃除を怠ってしまうと、
・汚れが蓄積されて落としにくくなる。
・付着した汗が、時間と共に「汗ジミ」となって現われる。(キャンバス地)
・泥汚れや皮脂汚れ、汗の湿気などがカビの栄養源となりカビが発生する。
など、気付いたときには、スニーカーの汚れが落ちない!なんてことになりかねません。
これらの症状に悩まされないためにも、スニーカーは月に1度、もしくは、シーズンごとに掃除して清潔な状態を保つようにしましょう。
清潔な状態を保っておけば、変色やシミ、カビの発生を防ぐことができます。
スニーカーは定期的に掃除する!ただし、水洗いは厳禁!
スニーカーの掃除は、シュークリーナーを使って綺麗にしていきます。
シュークリーナーといえば、スニーカー好きならみなさんご存知「ジェイソンマーク シューケア キット」!!
化学薬品や研磨剤を含まず、98.3%が天然素材で構成されているプレミアムシュークリーナーです。
レザー、スウェード、ヌバック、キャンバス、ビニール、ナイロン、コットン、メッシュ、ゴムなど様々な素材に使用できるので、1つあれば、ほとんどのスニーカーを綺麗にすることができます。
天然の素材を使用しながらも、強力な洗浄力で、頑固な汚れもしっかり落としてくれます。
そして、香りも良い匂い♪
一通り汚れが落ちたら、乾いたタオルで拭き取ってあげると掃除完了です。
「ジェイソンマーク シューケア キット」で、大概の汚れは落とすことができます。
ただし、力任せにゴシゴシ磨くとスニーカーに傷がつくこともあるので注意してください。
特にスエードのようなナイーブな素材を扱うときは、ある程度の力加減が必要です。
シュークリーナーがない場合は、衣類用洗剤と歯ブラシでも代用できます。
衣類用洗剤と歯ブラシを使ってスニーカーを磨いてあげてください。
ただし、水洗いは厳禁です!
スニーカーは、パーツとパーツを接合するのに接着剤が使用されています。
水洗いをしてしまうと、その接着剤が溶け出し、接着力が弱くなったり、最悪の場合、接合部分が剥がれることもあります。
また、ポリウレタンが使われているソールの場合、水との化学反応で加水分解を起こし、劣化のスピードを早める危険性があります。
水拭き程度であれば問題ありませんが、スニーカーを水に浸けて洗うなどの行為は、劣化の原因になるのでおすすめしません。
メンテナンス編
スニーカーを長持ちさせるのに、メンテナンスも重要です。
メンテナンスを怠ってしまうと、
・アッパーがひび割れを起こす。(レザー)
・水の侵入や汚れの付着が原因でカビが発生する。
・ソールが削れる。
・菌が繁殖して臭くなる。
など、スニーカーをダメにしてしまうことになります。
掃除と同じように、スニーカーのメンテナンスも月に1度、もしくは、シーズンごとにすることが大切です。
保湿クリームを塗る(レザー)
アッパーがレザー素材になっているスニーカーは、定期的にレザー専用の保湿クリームを塗るようにしましょう。
保湿クリームを塗ることで、乾燥によるひび割れを防止することできます。
保湿クリームは、レザー専用であればどれでもかまいませんが、僕のイチオシはコロニルの「1909 シュプリームクリームデラックス」です。
レザーへの浸透力が高いシーダーウッドオイル、ラノリンなどの天然オイルを配合した栄養クリームです。
保革・栄養効果、柔軟性を与えてくれて、潤いとツヤが生まれます。
また、フッ化炭素樹脂が撥水効果をもたらしてくれます。
コロニルは、100年以上歴史のあるブランドで、”キングオブクリーム”と呼ばれているぐらい保湿クリームの評判が良く、信頼と実績があります。
ということで、保湿クリームをアッパー全体に薄く塗っていきます。
クリーム塗布後、馬毛ブラシで全体をブラッシングします。
ブラッシングすることで、クリームを均一に伸ばすことができます。
保湿クリームは、レザーの状態にもよりますが、半年〜1年に一度で大丈夫です。
塗る頻度が多すぎると、かえってカビやシミの原因になります。
防水スプレーでスニーカーをコーティング
スニーカーにとって雨は天敵です。
雨の日にスニーカーを履くと、雨水や泥で汚れてしまうことがあります。
また、濡れたまま放置すると、菌の繁殖やカビの発生の原因となります。
雨からスニーカーを守るために、防水スプレーをしておきましょう。
防水スプレーをすることで、雨だけでなく汚れも付着しにくくなります。
スニーカーの防水スプレーといえば、「クレッププロテクト 防水スプレー」が有名ですね。
出典: Crep Protect
通常、防水スプレーの効果は1〜2日ほどといわれていますが、「クレッププロテクト 防水スプレー」は、1回の噴射で、最長4週間持続するなど、防水スプレーの中でも特に優秀です。
優れた撥水効果で水や汚れからしっかり守ってくれます。
出典: Amazon
防水スプレーの注意点は、「新品のスニーカー」、または「掃除した綺麗なスニーカー」に使うようにしましょう。
汚れているスニーカーに防水スプレーを使うと、汚れごとコーティングすることになり、汚れが落としにくくなります。
防水スプレーを使うことで、雨の日でもガシガシ履くことができます。
靴補修剤でソールの減りを補修・守る
スニーカーを履いていると、どうしてもソールが削れて減っていきます。
そのまま履き続けていると、最悪ソールに穴があいてしまうこともあります。
ソールが減っている場合は、「靴補修剤 シューグー」を使って補修してあげましょう。
「靴補修剤 シューグー」を使ってすり減ったソールを補修することができます。
出典: 楽天市場
また、すり減ったソールを補修するのに使えるのはもちろんの事、新品のスニーカーに塗ってソールのすり減り防止に使うこともできます。
補修剤は、塗り立て直後はゼリー状ですが、1日乾かすとウレタン系のゴムに変化します。
[1日乾かした補修剤]
このウレタン系のゴムが地面に触れてくれるので、ソールがダメージを受けなくなります。
ただし、履き続けていると補修剤も、削れてくるので、定期的に塗り直す必要はあります。
補修剤は、ウレタン系のゴムなので、ペンチなどで引っ張ると簡単に剥がすことができます。
塗るのを失敗したり、スニーカーを売る場合でも、補修剤を剥がすことができるのは助かります。
スニーカーは、ソールが削れてダメになることが多いですが、補修剤があればソールが守られるので、お気に入りのスニーカーを一生履き続けることだってできちゃいます。
靴消臭剤で消臭・予防
スニーカーを履いていると、汗で蒸れて臭くなることがあります。
スニーカーが臭いなと思ったら靴消臭剤で消臭・予防しておきましょう。
消臭アイテムは、スプレータイプや液体など様々なものがありますが、おすすめは靴専用の消臭パウダー「シャイニーキックス」です。
除菌消臭特殊配合したスカロー粉末が靴の悪臭を除去してくれます。
使い方は簡単で、臭いが気になるスニーカーの中に消臭パウダーをふりかけるだけです。
これだけで、臭いを除去・予防してくれます。
せっかくカッコ良いスニーカーを履いていても、足が臭かったらモテません。
靴が臭いと、衛生的にもよろしくないので、しっかり消臭対策しておきましょう。
保管編
スニーカーを正しい方法で保管することも、長持ちさせるために大切な要素です。
保管を怠ってしまうと、
・履きジワができる。
・湿気が原因で、菌が繁殖する。
・黄ばんでくる。
・加水分解(劣化)の速度が早まる。
・色褪せする
など、スニーカーの寿命が縮まります。
スニーカーの保管は軽視しがちですが、正しく保管することで、寿命を伸ばすことができます。
シューキーパーで型崩れ・履きジワ・湿気・消臭対策
スニーカーを履き続けていくうちに、買ったときは綺麗だったシルエットも次第に崩れていきます。
また、レザーのアッパーの場合、履きジワができて、最悪の場合、履きジワに亀裂が入って穴が空くこともあります。
スニーカーの綺麗なシルエットを保ち、履きジワを抑えるためにも、脱いだらシューキーパーを入れるようにしましょう。
シューキーパーを入れることで、型崩れを防ぎ、履きジワを伸ばすことができます。
また、シューキーパーの素材は、「天然のレッドシダー素材」がおすすめです。
レッドシダーは、他の木材に比べて湿気を多く吸い込んでくれます。[除湿]
除湿性が高いことから、除菌効果も優れています。[除菌]
そして、天然のレッドシダーの木材の香りがスニーカー内部の臭いを中和してくれます。[消臭]
と、レッドシダーのシューキーパーは、型崩れ・履きジワ・湿気・消臭対策など、様々な効果があるので、家に帰ってきたら、脱いだ靴に入れるよう心がけましょう。
保管用パックに入れて黄ばみ・加水分解・色褪せ対策
スニーカーは空気に触れることで、酸化して黄ばんだり、加水分解を起こします。
加水分解とは?
化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことです。
ウレタンゴムやポリウレタン素材で起こる現象で、空気中に含まれる水分に触れることで、劣化が進行していきます。
加水分解は、ウレタンゴムやポリウレタン素材が使われているエアマックスなどのハイテクスニーカーで起こる現象です。
また、スニーカーは紫外線に当たることで色褪せていきます。
これら、黄ばみ・加水分解・色褪せ対策として、スニーカーは保管用パックに入れて保管するようにしましょう。
マーキープレイヤーから販売されている「スニーカー 保管用パック」は、スニーカーの黄ばみ防止・加水分解の進行を遅らせる・色褪せ防止の効果があります。
出典: Amazon
チャック付きで完全に密封してくれるので、空気を遮断して黄ばみや加水分解から守ってくれます。
残念ながら、加水分解は避けられない現象なので、いずれは劣化してボロボロになってしまいますが、それでも空気を遮断することで、いくばくかは、進行を遅らせることができます。
マーキープレイヤーの保管用パックは、UVカット加工を施したフィルムになっているので、紫外線からも守ってくれて色褪せ防止になります。
もちろん、シューズ入れとして持ち運びにも最適です。
何よりパッケージのデザインがおしゃれでカッコ良い!
出典: Amazon
セルフケアにも限界がある!?いざというときはプロにお任せしよう!
今回紹介した方法を実践すれば、スニーカーの持ちはだいぶ良くなります。
しかし、
「そもそも、スニーカーのケアをするのが面倒!」
「ケアしてたのに、どうしても取れない汚れやシミができた!」
「気がついたらスニーカーにカビが生えていて、どうしたら良いかわからない!」
「スニーカーが多すぎて管理・保管が大変!」
など、セルフケアだと限界があるのも事実です。
そういった場合は、いっそのこと靴のクリーニング業者にお任せしましょう。
中でも、靴の宅配クリーニングサービスがおすすめです。
靴クリーニングのお店「くつLenet 」は、
「インターネットから申し込み」→「スニーカーを宅配業者が集荷」→「靴の専門家がクリーニング」→「クリーニング後は家に宅配」
と家にいながらにして「集荷〜クリーニングしたスニーカーの受け取り」までが全て完結します。
出典: くつLenet
わざわざ靴クリーニング店を探して持ち込む必要もないので、お手軽ですね。
預けたスニーカーの汚れやシミ、カビもクリーニングのプロが取り除いて綺麗にしてくれます。
出典: くつLenet
また、クリーニングした靴を最大9ヵ月保管してくれるサービスもあります。
湿度と温度の空調管理や、紫外線にも配慮した保管室でしっかりと靴を管理してくれます。
(※保管サービスは、別途料金がかかります)
これなら、次のシーズンまで使わない靴を預けられて、家の下駄箱をスッキリすることができますね。
セルフケアに限界を感じたら靴クリーニング業者にお願いするのもひとつの手です。
【靴クリーニングの「くつLenet 」】
URL→ https://www.kutsulenet.jp/
おわりに
以上、スニーカーを長持ちさせる[掃除・メンテナンス・保管]方法を解説してきました。
ケアをしっかりしてあげると、同じスニーカーを何年も履き続けることができます。
事実、僕が5年以上履き続けているスニーカーも、まだまだ状態が良く現役で活躍しています。
スニーカーのタイプにもよりますが、ケア次第で一生履ける”一生モノ”のスニーカーにすることだって可能です。
愛着あるスニーカーをケアして末長く付き合っていきたいですね。
おしまい
[掃除グッズ]
[メンテナンスグッズ]
[保管グッズ]