ユニクロUから気になるアイテムを見つけました!
それが「レギュラーフィットジーンズ」です。
出典: UNIQLO
一見普通のジーンズに見えますが、実はこのジーンズ、90年代のLevi's(リーバイス)501を彷彿とさせるヴィンテージデザインに仕上がっているんです。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
色の濃さに違いはあれど、シルエットはどちらもストレートタイプで股上や股下のバランスまで、ほぼ同じ形をしています。
と、90年代のファッションがリバイバルする昨今、この「レギュラーフィットジーンズ」は、今の時代に合わせやすいジーンズであることは間違いなしです。
そんな、ユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」と、僕が所持している90年代のLevi's(リーバイス)501を比較して、類似点を見ていきたいと思います。
90's (90年代) リーバイス 501について
まず、ユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」を見ていく前に、90's リーバイス 501について少し解説したいと思います。
501と言っても、年代によってディティーやシルエットは様々です。
そのため、501は仕様の変更ごとに呼び名をつけて区分けされています。
例えば、1942年〜1946年につくられた501は、「501XX 大戦モデル」
1973年〜1976年 につくられた501は、「501 66モデル 前期」といった具合です。
そして、1986年〜2003年につくられた501は、 「501 USA製レギュラーモデル」と呼ばれています。
今回紹介するユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」とシルエットがそっくりな501がそれにあたります。
[501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
この「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」の主な特徴は、
・裾にかけて僅かにテーパードのかかったストレートシルエット。
・のっぺりとした色落ち。
などが挙げられます。
他にもアメリカの工場で生産されていたUSA製最後のモデルなどの特徴もありますが、今回はデザインがメインの話なので割愛します。
裾にかけて僅かにテーパードのかかったストレートシルエット
「501XX 大戦モデル」などの古い501は、労働着としてメインに扱われていたことから、裾も太めのストレートシルエットでした。
しかし、70年代ごろからファッションアイテムとしても取り入れやすいようにと、裾にかけて僅かにテーパードがかかるようになっていきました。
ちなみに現行の501 は、さらにテーパードがかかり、よりタイトなシルエットに変更されています。
これはこれで、スッキリしていて今風の形で綺麗なんですけどね。
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話を戻すと、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、「501XX 大戦モデル」ほど太くもなく、「現行の501」ほどタイトでもなく、今の501にはないなんとも絶妙なシルエットをしています。
スッキリしているようでスッキリしていない、どこか野暮ったさを残しつつも、そこに可愛らしさがあるジーンズです。
のっぺりとした色落ち
デニムの魅力といえば、やはり履き込んだときの色落ちですよね。
70年代ごろまでの501は、縦落ちといって、縦にスジが入るようなクッキリとした色落ちをしていました。
[501 66モデル 前期(70's リーバイス 501)の色落ち]
これは、当時の織り機は均一にデニムを織ることのできず、その織りムラが原因で色が縦落ちしたと言われています。
ヴィンテージデニム好きは、この縦落ちに魅力を感じられている人も多いのではないでしょうか。
ところが、70年代以降の501は、織り機の性能も上がり均一にデニムが織れるようになりました。
その結果、均一に色落ちしていく、いわゆるのっぺりとした色落ちをするようになります。
「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」も例外ではなくのっぺりとした色落ちをしています。
[501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)の色落ち]
僕個人としては、縦落ちよりも、こののっぺりとした色落ちの方が、なんとも優しい雰囲気をかもし出しており愛おしく感じてしまいます。
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」と90's リーバイス 「501 USA製レギュラーモデル」を比較
と、前置きが長くなってしまいましたが、お待たせしました!
ここから、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」についてのレビューをしていきます。
こちらが今回の主役、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」です。
[商品詳細]
商品名: レギュラーフィットジーンズ
商品番号: 443117
カラー: 67 BLUE
素材: 100% 綿
取扱い: 洗濯機
価格: 3,990円
ゆる〜いテーパードがかかりつつも、ほぼストレートなシルエット、そしてのっぺりとした色落ち、そうです!先ほど紹介した「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」と雰囲気が似ているのです。
ということで、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」と「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」を比較していきたいと思います。
シルエット
シルエットは、501らしいストレートタイプ。
股上や股下の比率、裾幅など、ほとんど同じです。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
ジーンズを重ねてみると、同じシルエットだと、より分かるかもしれません。
[下 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 上 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」の方が、僅かに裾が長いぐらいで、それ以外の部分はほとんどはみ出ることもなく同じ形をしています。
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」を着用するとこんな感じ!
「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」を着用するとこんな感じ!
同モデルの色違いかと見間違うほどほぼ同じですね。
この細すぎず、太すぎずの絶妙にダサい?でもカッコ良い?なんとも言えないバランスのストレートパンツがいかにも90年代といった感じです。
色落ち
続いて色落ちを見ていきましょう。
どちらも全体的にのっぺりとした色落ちをしています。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」の方は、色落ち加工になります。
しかし、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」のリアルな色落ちとほとんど違いがありません。
このように、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」のシルエットや色落ちが、90年代のリーバイス501と似ていることはお分かりいただけたでしょうか?
ただし、全く同じかというと、そうではありません。
ここからは、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」と「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」の細かな仕様の違いについて見ていきたいと思います。
デニム生地
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」は、世界に誇る日本のデニム生地メーカー「カイハラ社」のデニム生地が使われています。
一方、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、アメリカで設立された歴史的デニム生地メーカー「コーンミルズ社」のデニム生地が使われています。
どちらも世界的に一流のデニム生地メーカーなので、デニムの品質は良いです。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
触り心地は、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」は、柔らかめな生地、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、少し硬めでゴワゴワしている気がします。
コインポケットのリベット
「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、コインポケット周りにリベットが打ち込まれていますが、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」には、リベットがありません。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
リベットのないユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」の方が、見た目的にはミニマルでスッキリしていますが、「リベットがないとジーンズじゃない!」という人もいると思うので、この辺りは好みが分かれそうです。
フロント
フロントが、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」は、ジッパーフライになっており、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、ボタンフライになっています。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
トイレのことを考えると、ジッパーフライのユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」の方が、扱いやすいです。
しかし、ボタンフライの無骨な感じも捨てがたいのでこの辺りも好みが分かれそうなところです。
ステッチ
裾のステッチがユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」は、「チェーンステッチ」、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、「シングルステッチ」になっています。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
「チェーンステッチ」は、裾のアタリ(色落ち)が綺麗に出る、「シングルステッチ」は、一部の糸が切れてもほつれにくくて丈夫と、それぞれに良いところがあるので一概にどちらが良いとも言えません。
パッチ
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」は、パッチなし、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、紙パッチが付いています。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
バックポケット
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ 」のバックポケットは、特に装飾もなくシンプルな見た目です。
一方、「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」のバックポケットには、リーバイスの顔とも言える「かもめ型のアーキュエットステッチ」とサイドに「レッドタブ」が付いています。
[左 ユニクロU レギュラーフィットジーンズ 右 501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)]
価格
最後に、価格です。
ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ」は、税込3,990円です。
「カイハラ社のデニム生地を使用」・「90年代を彷彿とさせるヴィンテージ風なデザイン」・「リアルな色落ち加工」など、つくりが良くできているので、これで税込3,990円はかなりお買い得だと思います。
正直、このクオリティのものを、他のブランドが販売すると10,000円ぐらいはかかるのではないでしょうか。
「501 USA製レギュラーモデル(90's リーバイス 501)」は、現行品ではないので、古着屋やオークションサイトで見つけるしか方法はありません。
相場は状態にもよりますが、大体5,000円〜10,000円で購入できると思います。
以前までは、「501 USA製レギュラーモデル」は古着屋で安価に購入できましたが、最近は少しずつ価格が高騰している気がします。
古着なので、マイサイズを見つけるのは、なかなか難しいですが、ちょうど良いサイズ感のものが見つかればコレクションに一着ぐらい持っていても良いかもしれません。
しかし、高騰していく「501 USA製レギュラーモデル」を思うと、ユニクロU 「レギュラーフィットジーンズ」は同じようなデザインで新品3,990円とコスパ最強な価格設定ですね。
おわりに
以上、ユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」と、90年代のLevi's(リーバイス)501を比較してきました。
ユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」のシルエットや色落ちは、90年代のLevi's(リーバイス)501と非常に良く似ており、ヴィンテージデニム好きにはたまらないデザインになっています。
それれでいて、リベットやパッチなどの装飾性を取り除き、よりミニマルなデザインで、ユニクロUらしい品の良さもあります。
価格も税込3,990円とリーズナブルなので、ヴィンテージ風なデニムを探していた人は、ユニクロU「レギュラーフィットジーンズ」おすすめです!
おしまい
リーバイス 501 STFとユニクロ セルビッジジーンズを比較してみた!の巻
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