世界中から"ブラックボーイ"の愛称で親しまれてきた、セイコー(SEIKO)のダイバーズウォッチ「 SKX007」
1996年の発売以来20年以上販売されてきたセイコー定番の腕時計。
残念ながら、2019年に廃盤となってしまいましたが、今なお世界中にファンを持つ人気のモデルです。
そんな廃盤となってしまった今だからこそ、SKX007の魅力をあらためて紹介していきたいと思います。
僕の中で、5つの魅力的なポイントがあったのでまとめてみました。
目次
1万円代で買えた実用的なダイバーズウォッチ
SKX007は、1万円代後半〜高くても2万円代前半で購入することのできた実用的なダイバーズウォッチでした。
(現在は、廃盤になった為、価格が高騰し新品だと10万円近い値段で販売されています。)
外観もこれが1万円代で買えるの!?と思えるほどのクオリティです。
高級感こそありませんが決して安っぽさはありません。
ステンレスのケースの仕上げも綺麗です。
耐水圧は200mです。
一般的に200m以上の防水性を有するものをダイバーズウォッチと呼びます。
なのでSKX007は正真正銘のダイバーズウォッチということなります。
世の中には、見た目がダイバーズウォッチでもダイバーズウォッチとしてのスペックに満たない腕時計もたくさんあります。
そんな中、SKX007は1万円代にも関わらずダイバーズウォッチとしてのスペックを十分満たしている腕時計になります。
SKX007に使われている風貌は、ハードレックスガラスで、クリスタルガラスの数倍の硬度がある物を使用。
文字盤や針に使われている夜光塗料はルミノバで、暗いところでは緑色に光り輝きます。
暗い水中では、時間が認識できなければ意味がないので夜光塗料は必須です。
誤って回転ベゼルが回りダイビング中、酸素ボンベの残量を見誤るなど危険な状態にならないよう、回転ベゼルは「逆回転防止ベゼル」になっています。
ベゼルを回すと「カチカチカチ...」と小刻みに心地の良い音で回り、安定感があって安っぽい動きではないです。
ブレスは「ダブルロック」になっており、ちょっとやそっとじゃ外れない仕様です。
裏側はステンレスの裏蓋で、しっかり密封されています。
この海の波のようのデザインがダイバーズウォッチって感じでカッコ良いです。
リューズは高い防水性を確保する為にねじ込み式になっています。
リューズガードもしっかりしていて、もし水中で岩にぶつけてもリューズを守ってくれます。
と、SKX007は、ダイバーズウォッチとして必要最低限の防水機能やスペック基準をしっかり満たしています。
ちょっとしたスキューバダイビングならSKX007で十分対応できるんじゃないでしょうか。
ダイバーズウォッチの代表格にロレックスのサブマリーナがありますが価格は100万円を超えてきます。
むしろ、そんな高級時計で実際にスキューバダイビングをするにはそれなりの勇気がいります。
高価だからこそ腫れ物を触るかの如く、水中でも壊れないか気になって仕方がないんじゃないでしょうか。
ロレックス サブマリーナはダイバーズウォッチですが、あくまでアクセサリーウォッチとしての一面が強いように感じます。
その点SKX007は1万円代と安く、壊れても気にならない(現在は高くなって少し気になるかも)防水機能も十分ありダイバーズウォッチとしては最も実用的な時計のような気がします。
ベゼルの色違いやバンドのタイプなど選べる種類が豊富
SKXシリーズはSKX007の他に色違いでSKX009というペプシカラーのものがあります。
出典: Amazon
こちらのモデルも人気があり"ネイビーボーイ"という愛称で呼ばれています。
他にも、SKX011の"オレンジボーイ"なんかもあります。
出典: Amazon
バンドは、ジュビリーブレスの他にウレタンバンドもあります。
出典: Amazon
またSKX007のケース径は42mmですが、ケース径が38mmとやや小ぶりなSKX013というモデルもあります。
出典: Amazon
SKXは色々なモデルがあるので選択肢が多いのも嬉しいポイントです。
セイコーの腕時計でSKXが一番有名!?
セイコーには過去に「ロードマーベル」や「スピードタイマー」、「ファーストダイバー」など人気のあるモデルを生み出してきました。
そして、近年セイコーの腕時計で一番人気で有名なのがこのSKXシリーズだと思います。
日本ではあまりピンとこないかもしれませんが、海外でセイコーの腕時計は非常に人気で、特にSKXは熱狂的なファンが多い気がします。
インスタグラムを検索しても12万以上もの投稿があります。
ロレックスで人気のサブマリーナやエクスプローラー、デイトジャストでさえも1万〜8万の投稿なのでSKXの人気のすごさが伺えます。
カスタムできる楽しさ♪
出典: https://aucview.aucfan.com/yahoo/n498355228/
SKXシリーズが人気の要因の一つに、腕時計をカスタムできる楽しさがあります♪
SKXには数多くのカスタムパーツが存在し(専門のカスタムショップがあるぐらい)腕時計を自分好みのデザインにカスタムされている方達がいます。
ベゼルの種類も豊富で、ロレックスのGMTマスター風にカスタムすることも。
出典: ARK.mod.studio
ブレスも3連ブレスやコンビのものも販売されています。
出典: ARK.mod.studio
これらのパーツでヴィンテージ風にカスタムしたり、
出典: https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/539625569
ロレックス サブマリーナ風にカスタムしたりと、組み合わせ次第で無限大のカスタムが可能です。
出典: https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e490856189
カスタムパーツが豊富にあるのも、それだけSKXが人気の証拠でしょう。
僕の中で、SKXは、車の「ジムニー」やバイクの「モンキー」のようなポジションにあるように思います。
ジムニーやモンキーも熱狂的なファンが多く、パーツも数多く販売されていて気軽にカスタムして楽しむ文化が根付いています。
SKXもこういった自分だけの時計にカスタムして楽しめるところがまた魅力なんじゃないでしょうか♪
デザインがとにかくカッコ良い
自分だけの時計にカスタムできる楽しさもありますが、SKXはオリジナルのデザインもカッコ良いです。
文字盤のインデックスやベゼルのフォント、針の形など全てがバランスの取れた秀逸なデザインだと思います。
ジュビリーブレスもダイバーズウォッチと非常にマッチしています。
スポーツモデルにジュビリーブレスの組み合わせはロレックス GMTマスターなどでも採用されていますが、ドレスライクなジュビリーとスポーツ時計というアンバランスな組み合わせが逆にカッコ良いです。
重量感も程よくあり、質実剛健な腕時計といった印象です。
こういったパワフルで男らしいデザインが海外からも受ける理由かもしれません。
SKX007の後継機が販売されている!?
SEIKO 5スポーツ 「SRPD55」
と、SKXは魅力がたくさん詰まった腕時計なんですが、残念ながら現在は生産中止で廃盤になってしまいました。
せっかくSKXに興味を持たれた方も、定価より高いと少し手が出しにくいかもしれません。
そんな方に朗報!なんとSKXには後継機が販売されています。
それが、SEIKO 5スポーツ 「SRPD55」です!
出典: https://www.seikowatches.com/us-en/products/5sports/srpd55
ジュビリーブレスではなくなりましたが、フェイスはSKX007を彷彿とさせるデザインです。
YouTubeでは、SKX007と後継機のSRPD55の比較動画もアップされています。
トータル評価もSKX007から下がる事なく、変わらないクオリティを維持しています。
価格もSRPD55は2万円代で購入できて、プレミアム価格となったSKX007より安く購入できます。
もちろんカスタムパーツも引き続き販売されているのでカスタムして遊ぶことも可能です♪
今後はこちらのSRPD55が主流になっていくんじゃないかなと思います。
おわりに
以上、セイコーのダイバーズウォッチ「 SKX007」の魅力について振り返ってきました。
SKX007は本当にリーズナブルで実用的で、カスタムする楽しさがあったりと面白い時計だったなと思います。
セイコーの今後の歴史の中で間違いなく名機として殿堂入りするモデルじゃないでしょうか。
そんなSKX007、これからも大事に使っていきたいと思います。
おしまい
〜SKXの後継機〜
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