近年、ロレックス(ROLEX)の腕時計は、ブランド力や技術力、希少性や資産価値の安定性など様々な理由から需要が高まり、価格が高騰しています。
デイトナやサブマリーナ、エクスプローラーなどスポーツモデルは特に人気で、正規店に行っても店頭に並んでいることはほとんどなく、購入することができればラッキーです。
[デイトナ Ref.116500LN White]
以前は、デイトジャストなどのドレスモデルであれば、正規店で購入できましたが、現在はそれらも入手困難な品薄状態です。
[デイトジャスト Ref.278274 & Ref.126334]
このような状況から、ロレックスの中古に流れる人たちが増えて、中古市場も非常に盛り上がっています。
僕も過去に中古のロレックスを購入しました!
中古ロレックスには、中古ロレックスの良さがあります。
中古ロレックスは、
・流通量が多く、品切れになりにくい。
・現行モデルにはない仕様やデザインがある。
・人気モデルは、年月が経てば経つほど資産価値が上がる可能性がある。
・ものによっては、安く買うことができる。
などのメリットが挙げられます。
しかし、その反面、中古であることから商品の状態もピンキリです。
よく分からないまま購入すると、後々不具合が起こったり、使い心地が悪かったりと後悔してしまうかもしれません。
最悪の場合、ロレックスの偽物だった!なんてことになれば、もう目も当てられません。
そこで、ロレックスの腕時計を中古で買うときに気をつけるべき4つのポイントを紹介します。
目次
ロレックスの腕時計を中古で買うときに気をつけるべき4つのこと
ロレックスの腕時計を中古で買うときに気をつけるべきポイントは、以下の4つです。
・腕時計のコンディションを確認しよう。
・付属品の有無を確認しよう。
・販売店の保証の有無を確認しよう。
・信頼できる売り手から購入しよう。
順番に解説していきます。
腕時計のコンディションを確認しよう
まずは、中古ロレックスの腕時計のコンディションを確認しましょう。
中古ロレックスには、未使用に近いものから、傷や打痕があるもの、ヤケや色褪せ、日差の違いなど、同じモデルであっても個体差があります。
傷や打痕があるから悪いというのではなく、それらを把握した上で買うのと買った後に気付くのとでは意味合いが変わってきます。
買った後に、傷や打痕に気付くと気持ち的に良い気はしません。
できれば、腕時計の状態を理解した上で購入したいですよね。
ここでは、傷や打痕の確認は当然のことながら、腕時計のコンディションで、他にも押さえておくべき箇所を4つ紹介します。
研磨(ポリッシュ)の頻度
研磨(ポリッシュ)とは、時計にできた小さな傷を削り取って綺麗にすることを言います。
主に、オーバーホールに出した際や、腕時計を売ったときに研磨(ポリッシュ)が行なわれます。
腕時計の傷が消えて綺麗になるため、ありがたいサービスですが、研磨(ポリッシュ)の頻度が多い腕時計は、本来の形状から変わっている場合があるので注意が必要です。
研磨(ポリッシュ)は、あくまでもケースを削って傷を取り除く行為です。
研磨(ポリッシュ)の頻度が数回であれば特に問題ありませんが、多すぎると腕時計のエッジが次第に丸みを帯びて形状が変わっていきます。
写真、右の腕時計は、研磨(ポリッシュ)の頻度が多かったために、ラグがかなり細くなっています。
出典: 時計修理工房(有限)友輝
研磨(ポリッシュ)の頻度が多すぎると、ケース痩せを起こして防水性や機能性も低下するので、できれば、研磨(ポリッシュ)は、5回未満のものを選ぶようにしましょう。
しかし、見たり触っただけで研磨(ポリッシュ)の頻度なんてわからない!って方もおられると思います。
その場合は売り手側に聞いて確認してみましょう。
正確な研磨の頻度はわからなくとも、ケース痩せしていないかなど、ある程度のコンディションは教えてくれますよ。
ブレスの伸び
腕時計のブレスの伸びも確認しておきましょう。
腕時計を使っていると次第にブレスが伸びていきます。
[伸びきったブレス]
出典: トケマー
伸びきったブレスは、修理することができず、ブレスを一式交換するしかありません。
できれば、ブレスの伸びの少ない腕時計を選びたいところです。
年式違いのパーツに変えられていないか
これは、主にアンティークやヴィンテージロレックスでよくあることですが、ベゼルや文字盤、ブレスなど一部のパーツが本体の年式とは違うものに変わっている場合があります。
年式の違うパーツが組み合わさることで、正規では存在しない時計になっているなんてこともあるので注意が必要です。
また、年式が違うことで統一感のないデザインになってしまう可能性もあります。
アンティーク・ヴィンテージロレックスは、年式による仕様の違いを理解しておかないと、年式の違うパーツが組み合わさったオリジナルからかけ離れた時計を買ってしまう恐れがあるので、知識がなければ手を出さないことです。
オーバーホール歴
直近でいつオーバーホールされたのかも、把握しておきたいです。
長いことオーバーホールされていない時計は日差の精度が悪かったり、急に時計が不具合を起こしたり、最悪の場合ムーブメントが故障して修理できなくなるケースもあります。
売り手からオーバーホール歴を確認できるのであれば、しておいた方が安心です。
また、長いことオーバーホールされていない時計は、オーバーホールすることも視野に入れて購入する必要があり、出費がかさむことも忘れてはいけません。
付属品の有無を確認しよう
続いて、ロレックスの腕時計を中古で買うときに、付属品の有無も確認しましょう。
付属品とは、「ギャランティカード・ブレスレットのコマ・箱」の3つです。
ギャランティカード
出典: ヤフオク!
ギャランティーカードとは、ロレックスが発行する保証書のことで、腕時計が本物であることを証明してくれるカードです。
このギャランティーカードのシリアル番号と、時計に刻印されているシリアル番号が一致していると本物である証明になります。
中古ロレックスを購入するときに、本物確認もできるので、ギャランティーカードが付属していると安心です。
またギャランティーカードは、本物であることを証明するだけでなく、カードの有無で査定額が数万円〜数十万円も変わってしまうほど大変重要な付属品になります。
逆にロレックスの腕時計を少しでも安く購入した場合は、ギャランティーカードが付属していないものを選ぶのもひとつの手です。
ブレスレットのコマ
出典: ヤフオク!
ブレスレットのコマとは、余りコマのことです。
腕のサイズによってブレスサイズを調整するため、余ったコマが付属しています。
しかし、この余りコマが付属していなかったり、フルコマでない場合があります。
自分の腕にサイズが合えば、それでも問題ありませんが、小さかったときはサイズが調整できないので、余りコマの有無、またはブレスサイズは確認しておきましょう。
箱
出典: ヤフオク!
箱は、ギャランティーカードほど査定額に影響が出ないため、無くてもさほど問題はありません。
しかし、完品を求めるのであれば、箱の有無も確認しておきましょう。
ギャランティーカードほど査定額に影響が出ないとはいえ、箱単体でもオークションサイトでは数千円〜数万円で取引されていたりもするので、ロレックスのブランド力には驚かされます。
販売店の保証の有無を確認しよう
メーカー保証とは別に、購入した販売店の保証についても確認しておいてください。
「時計を購入したが、すぐに故障して修理料金がかかってしまった」なんてことになったら最悪です。
販売店の保証があれば、故障しても無償で修理してもらえるので安心です。
信頼できる売り手から購入しよう
中古とはいえロレックスの腕時計は、数十万〜数千万円と非常に高価な商品です。
高額な買い物であることから信頼できる売り手から購入するようにしましょう。
ロレックスは、腕時計の中でも人気ブランドであることから偽物も数多く出回っています。
偽物を掴まされないためにも、出どころはしっかり確認しておきたいです。
ネットオークションやフリマサイトで購入する場合は、
・出品者の過去の取引・評価
・商品の状態・商品写真
をチェック!
ネットオークションやフリマサイトは個人間取引のため、信頼できる出品者であるかは非常に重要です。
過去の取引がなかったり(初出品)、評価が著しく悪かったりする出品者からの購入は控えた方が良いです。
商品説明がなかったり、商品写真がわかりにくいなど、状態が確認できないものも購入を控えましょう。
また商品について、わからないことや気になる点があれば、出品者に質問しましょう。
ネットオークションやフリマサイトは運が良ければ安く購入できるメリットもありますが、偽物が売られていたり、粗悪品が売られているといったデメリットもあるため、ある程度の目利きや知識がない人は、むやみやたらに購入しない方が身のためです。
腕時計専門店や通販サイトで購入する場合は、
・販売店の実績や評判
・商品の状態・商品写真
をチェック!
インターネットで販売店の名前を検索すると実績や評判はある程度わかると思います。
検索しても、全く情報が出てこなかったり、悪い情報の多い販売店からの購入は注意が必要です。
日本語表記がおかしかったり、時計の価格が相場よりも著しく安い通販サイトも警戒しましょう。
優良な腕時計専門店や通販サイトであれば、商品の状態や商品写真はしっかりと明示されています。
実店舗があるのであれば、お店まで足を運んで実物を確認するのも良いでしょう。
装着感やサイズ感など実物に触れることでわかることもあります。
今回、腕時計の画像提供していただいたTHE WATCH COMPANYも東京中野に店舗を構える時計専門販売店です。
ロレックスやオメガ、ウブロ、IWC、パテックフィリップなどなど有名腕時計ブランドの新品・中古の販売や買取をおこなっています。
高級時計だけでなく、セイコーやカシオ、ハミルトンなど比較的お求めやすい価格帯の腕時計も揃っているので、親しみやすいお店になっています。
実店舗だけでなく、通販サイトからも購入できるので気になる人はチェックしてみてください。
ロレックスだけでも数多くの商品が取り扱われているので、見ているだけでも楽しいです♪
おわりに
以上、ロレックスの腕時計を中古で買うときに気をつけるべき4つのことについて解説してきました。
やはり、高額な買い物ですから失敗だけはしたくないですよね。
購入にあたり、今回紹介したポイントが参考になれば幸いです。
あとは、自分の気にいる時計を見つけてゲットして下さい!
おしまい