NIKE(ナイキ)で人気のある定番スニーカー、エアフォース 1 '07。
出典: NIKE
エアフォース 1は、バスケットボールシューズとして開発されたスニーカーであることから、軽くて快適な履き心地になるよう設計されています。
快適な履き心地を実現するために、ミッドソールにはポリウレタン製のエアバッグを埋め込んだエアクッションシステムが採用されています。
出典: NIKE
しかし、エアクッションシステムに使われている素材がポリウレタンということは、加水分解するんじゃないかと気になる方もおられるのではないでしょうか。
加水分解とは
加水分解は、水分がポリウレタンなどの材料と反応して、その材料が分解する化学反応のことです。
湿気の多い環境に長く置かれたポリウレタン製のシューズのソールが崩れるのは、加水分解によるものです。
はじめに結論を言ってしまうとエアフォース 1のソールは、
加水分解します!
そのため、長い期間履いていると、ミッドソールのポリウレタンがボロボロになって崩れていきます。
ただ、内部の素材(ミッドソール)がポリウレタンでボロボロになりますが、アウトソールがラバーで覆っているため、見た目は加水分解しているかは分からないようになっています。
中はボロボロだけれど、外見ではわからない!といった状態です。
出典: Farfetch
詳しく解説していきます。
目次
NIKE ナイキ エアフォース1 のソールは加水分解する
内部: ミッドソール ポリウレタン製のエアバッグ
長年履いて加水分解したエアフォース1 の内部、ミッドソールです。
出典: Yahoo!知恵袋
ポリウレタン製のエアバッグが朽ち果てており、見るも無惨な状態です。
ここまで、エアバッグがボロボロになるとエアフォース1特長の快適な履き心地は機能しません。
外部: ラバー製のアウトソール
続いて、約20年前のエアフォース1のアウトソールです。
出典: Yahoo!オークション
ラバー素材のアウトソールは、多少の汚れや変色はあるものの、見た目の劣化はそこまで感じません。
出典: Yahoo!オークション
20年前のエアフォース1なので、当然内部のポリウレタン製のエアバッグはボロボロでしょうが、アウトソールは、ボロボロに朽ち果てるといった症状は見られません。
アウトソールをアッパーに接着し、糸で縫いつけてあることから、内部がボロボロになってもアウトソールがそれらを受け止めてくれている状態です。
ただ、ラバーソールも劣化はします。
経年によってラバーソールは硬くなり、柔軟性を失います。
ソールのクッショニング効果が低下し、歩行時の衝撃吸収が減少します。
よって、エアフォース1のアウトソールは、ボロボロに朽ち果てることはなくても、機能面や見た目の劣化は少なからず起こります。
加水分解しても履くことは可能?
エアフォース1のミッドソールは加水分解でボロボロに崩れるが、アウトソールは多少の劣化は見られるものの破損しないことがわかりました。
では、経年で劣化したエアフォース1を履き続けることは可能なのでしょうか?
結論は、
内部のエアバッグが機能を失っても、アウトソール自体は耐久性があることから履くことが可能です。
しかし、エアバッグの機能は低下しており、シューズの全体的な快適性に影響を与える可能性があります。
特に、長時間の歩行やアクティブな活動を行う際には、足への負担が増えることが考えられます。
加水分解したエアフォース1は、履くことが可能であるが、快適性・機能面の低下は覚悟しましょう。
おわりに
以上、NIKE ナイキ エアフォース1 のソールの加水分解について解説してきました。
エアフォース1は加水分解によって内部のエアバッグが崩れたとしても、履くことは可能です。
しかし、快適性や機能面は低下するでしょう。
おしまい