スウェットといえば、Champion(チャンピオン)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
Champion(チャンピオン)は、1919年にアメリカで創設以来、100年以上続く老舗スポーツ衣料メーカーです。
中でも、「リバースウィーブ」という製法で織られたスウェットは、スウェット界に革命をもたらしたといっても過言ではなく、今でも世界中で親しまれています。
”キング・オブ・スウェット”と称される「リバースウィーブ」は、1934年から生産されているだけあって、歴史も長く、タグのデザインや素材の配合率など年代によって様々なタイプのものが存在します。
今回、僕は古着にて80〜90年代に製造されていた、チャンピオンのリバースウィーブ、通称「トリコタグ」のスウェットを購入しました!
チャンピオンのスウェットの定番カラーでもある”目あり”(無地でチャンピオンのロゴがある)のグレーを選びました。
ということで、チャンピオン リバースウィーブ スウェット「トリコタグ」のレビューをしていきたいと思います。
目次
チャンピオン リバースウィーブ スウェット 80's-90's「トリコタグ」 レビュー
トリコタグ
1980年代〜90年まで製造されていた、チャンピオンのリバースウィーブ スウェットは、首元のタグが「トリコタグ」になっています。
タグに「赤」「青」「白」のトリコロールカラーが使われていることから「トリコタグ」と呼ばれています。
80's以前は、単色のタグだったこともありカラフルなタグになりました。
「トリコタグ」の中でも、製造時期によって前期(81〜83年)・中期(83〜85年)・後期(85〜90年)に分けられます。
前期と中期は、素材配合が「コットン90%・アクリル10%」ですが、後期から「コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%」へと変わります。
僕が購入したタグは、「コットン89%・アクリル8%・レーヨン3%」と記載されているので、後期(85〜90年)のものですね。
リバースウィーブ
チャンピオンのスウェットが”キング・オブ・スウェット”と呼ばれる所以、それは「リバースウィーブ」で織られているところあります。
「リバースウィーブ」とは、生地を横織りにした製法のことを言います。
「リバースウィーブ」誕生以前の従来のスウェットは、縦織りでした。
しかし、アメリカでは、洗濯後に乾燥機をガンガンかける習慣から、縦織りのスウェットは縦に大きく縮んでいました。
縦に縮むのを防ぐために、考えられたのが横織りです。
生地を横織りにすることで、縦方向の縮みを抑えることができます。
「横織りにしたら、今度は横方向に縮むんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、脇下に伸縮性のあるリブを追加することで、横方向への縮みも防げるよう工夫が施されています。
このように、「リバースウィーブ」という製法が考案されたことで、縮みにくくガシガシ洗えるスウェットが誕生しました。
とはいえ、洗濯・乾燥機にかけると多少の縮みはあります。
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目あり
スウェットの胸元の左上にチャンピオンのロゴマークがあります。
これは、通称”目あり”といわれるタイプになります。
他にも、
ロゴがない無地の”目なし”や、
大学名の入った”カレッジプリント”のものや、
企業名の入った”企業物”など
チャンピオンのスウェットには、様々な種類があるので、好きなデザインを探すのも楽しいです。
裏起毛
スウェットの裏地は、裏起毛になっています。
柔らかな素材感で、ふんわりとした着心地、保温性もあります。
裏起毛のスウェットは、冬はインナーとして、春や秋は1枚で着用したりと長いシーズン楽しめます。
価格
ヴィンテージのチャンピオン リバースウィーブ スウェットは、年々価格が高騰しています。
30〜70年代のスウェットであれば、ものによっては数万〜数十万で取引されています。
その点、80年代や90年代のチャンピオンのスウェットは、まだまだ比較的安く1万円〜で購入することができます。
ちなみに、今回僕が購入したリバースウィーブ スウェット 80's-90's「トリコタグ」は、ほとんど未使用の状態で1万円半ばで購入しました。
それでも、昔は数千円で購入できたのを考えると、80〜90年代のスウェットも価格が上昇している傾向にあります。
ヴィンテージのチャンピオン リバースウィーブ スウェットは、枯渇していく一方なので、おそらくこれからも価格は上がっていくものと思われます。
いっそのこと、ヴィンテージにこだわりがないのであれば、現行のチャンピオン リバースウィーブ スウェットを購入するのもひとつの手です。
細かな仕様変更はあれど、リバースウィーブの製法は変わっていないので、チャンピオンのスウェットの魅力を十分味わうことができます。
古着の着込んでクタッと柔らかくなったスウェットも良いですが、新品から着込んで自分で柔らかく馴染ませていくのもまたチャンピオン リバースウィーブ スウェットの醍醐味です。
コーデ
最後に、リバースウィーブ スウェット 80's-90's「トリコタグ」を使っていくつかコーディネイトしてみました。
参考までに僕は身長160cmの体重60kgです。
今回オーバーサイズで着たかったので、「XL」と大きめのサイズを購入しています。
まずは、リーバイス501にナイキのスニーカーと、まさに王道のアメカジスタイルです。
続いて、中にワイシャツ、パンツはスラックスと少し綺麗目な要素を取り入れたスタイルです。
スウェットがカジュアルなアイテムなので、綺麗目なアイテムを取り入れることで上手くバランスが取れますね。
最後に、下もスウェットの部屋着 & ワンマイルウェアスタイルです。
ラフで動きやすくついダラダラしてしまいます。
と、チャンピオンのスウェットは、外着や部屋着にと様々なシーンで活躍するアイテムです。
おわりに
以上、チャンピオン リバースウィーブ スウェット「トリコタグ」のレビューでした。
古着ではありますが、幸いにも僕が購入したリバースウィーブ スウェットは、首元のヨレや汚れ、破れなどもなく、生地もまだまだ硬くて、比較的未使用に近い状態でした。
なので、これからガシガシ着込んで、自分の体に馴染んだたスウェットに経年変化していってくれれば良いなと思っています。
おしまい